タップチ日記

映画、本、スポーツについてずらずらと

影武者の山崎努は素敵だ。その2

まずは、冒頭のシーン。影武者が、信玄に紹介されるが、仲代達矢が信玄と影武者の二役で、いずれも硬くこなれていない演技だと感じる。

まだ、精神的にもこの映画のチームに入り込んでいないようだ。そこを山崎努が、威厳のある所作とせりふ回しで、この場をさらう。

そうだ、この映画は、山崎努が主演だったのだ。そのように見れば、すべてがわかりやすく見えてくるのですね。

いわば元影武者の信廉の物語だったのだ。

勝から仲代への変更などは、些末なことで、山崎努が主演の「影武者」という物語だと見直せば、何という名画だということですね。続く。

影武者の山崎努は素敵だ。

影武者における山崎努のあり方については、あまり映画評でも取り上げられた印象はないが、私にとっては、助演男優賞ものの名演だと思う。

主演が勝新太郎から仲代達矢に代わって何かとケチがついた作品であるが、撮影現場でも、このアクシデントによる俳優間のわだかまりについて、山崎努は、仲代の影武者のような気の使いようで制作の進行に貢献したらしい。

それは、映画の中でも、そこはかとなく感じられるのですね。武田信玄の弟の武田 信廉として、兄を敬うたたづまい、影武者をプロデュースする苦心が自然な動きの中で、示されている。

 

 

今日から、始めます。

今日から、「タップチ日記」として書いて行こうと思います。興味のある映画や本の話やスポーツの話題を末永く書き続けていきたいものです。

あまり世の話題にならないようなことも、私自身の視点から掘り下げていきたいですね。

私は、自営業者で、書く時間は不定期にありますので、よろしくお願いします。

まずは、黒澤明監督の「影武者」の山崎努の素晴らしさについて取り上げていきます。